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 「本物」の歴史の授業を創るための考え方やアイデアを紹介します。明日を担う賢い日本人を育てるための歴史教育ブログです。

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未来の歴史教科書

 例えばですが・・・こんな教科書はいかがでしょう?
 自由社版の記述につなげて遊んでみました。
 こんな記述があれば子供たちもワクワクするのでは、と思います。

□戦後文化の広がり
・・・外国映画の影響を受けるとともに、黒澤明の『羅生門』など、日本の作品も世界的に高く評価されるようになった。
 また、逆に黒澤の作品に影響受けたアメリカ映画監督・ジョージ・ルーカスの『スターウォーズ』シリーズは世界的に大ヒットした。この映画は黒澤の『隠し砦の三悪人』のストーリーをヒントに作られており、重要な登場人物である太平と又七をR2D2とC3POという名称の精巧なロボットに置き換えるなどしている。なお、この作品は日本のサムライ文化からも大きな影響を受けていて、作品中に出てくる「ジェダイ」は「時代劇」の言葉の響きから取っているし、アレックス・ギネス演じる「オビワン・ケノービ」は「一番の帯は黒帯」の意味と語感からできた人物名である。そして、ジェダイの騎士たちは柔道着を模した衣装を身につけている。
また、同じアメリカの映画監督スティーブン・スピルバーグも黒澤の作品に影響を受け、黒澤の『七人の侍』のストーリーをヒントに『プライベート・ライアン』を作っている。百姓を助けるために野武士と戦う七人の侍を、名もない兵士を救助するために敵軍と戦う米兵に置き換えている。
 日本の文化が世界に広く影響を与えている一つの例である。

参考文献:浜野保樹『模倣される日本』(祥伝社新書)
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2016.07.02(Sat) | 歴史教育雑感 | cm(1) |

歴史教育の目的

 安達です。
 グループへの参加ありがとうございます。
 少しずつですが、歴史教育についての自分の考え方などを紹介してみたいと思っています。
 
いきなり大上段からですが・・・歴史教育の目的とは何か?
私の考えは 心の安定した人間を育てる ことだと考えています。
学校教育では日々次のようなことを教え諭しています。
積極的にやろう 主体的に取り組もう 最後まで頑張ろう 助け合おう 協力しよう
などです。
でも、これらは「自分自身が安定している子」でなければできません。不安定な子は自分のことや今この時のことだけで精一杯です。相手のことを気遣ったり、協力したり、先を見通したりすることはできません。自分の持っている力を最大限に発揮し、協力的な関係を築くことができる人間にするには心の安定が絶対に必要なのです。
 
では、なぜ歴史教育が「心の安定した人間を育てる」ことができるのか?
 心が安定するためには次の2つが必要です。

 ①いまの自分を肯定的に見られること
②これからの自分に肯定的な見通しがあること

この「自分」のところに歴史教育は深く関わっています。なぜなら、いまの自分と過去のご先祖様はつながっていて、自分の子孫もつながり続けるのです(斎藤先生の「歴史の中にはご先祖様が生きている」の授業の重要性がわかります)。
歴史を学ぶ子どもたちが「わたしたちのご先祖様たちは知恵があり、勇気があり、幾多の困難を乗り越えてきた素晴らしい人たちで自分もそれを受けついでいるんだ」と感じることができれば「いまの自分」を肯定的に見る一つの材料になります。また「自分もご先祖様のような人になりたい」と思うことができれば未来を生きる「これからの自分」は肯定的な目標を持つことができます。

私は、心の安定した人間を育てるためには「人物中心」の歴史学習にすることが大事だと考えています。「人物」に「なってみる」ことでその人物の創意・選択・決断・行動を具体的に学び、このような追体験を通してご先祖様を生き生きと感じられるからです。

2016.06.26(Sun) | 歴史教育雑感 | cm(0) |

戦国ベースボール

 『戦国ベースボール』をご存じでしょうか?
 いま、子供たちに大人気の児童書です。
昨年度、歴史の好きな6年生が「いまハマってるんだ」と見せてくれました。さっそく横浜にある大型書店・有隣堂伊勢佐木町店に行ってみると平積みになっていました。

戦国ベースボール


  あらすじをご紹介しましょう。
主人公は野球大好き少年の山田虎太郎くんです。彼はひょんなことから地獄へいくことになります。なんとそこでは戦国武将たちが野球をしているのです。虎太郎くんは信長ひきいる桶狭間ファルコンズの一員となり、宿敵・川中島サンダースと対戦。この試合に勝てばもとの世界へ戻れるという約束で虎太郎くんは奮戦します。
 地獄の野球は不思議で奇妙なものですが、虎太郎くんは戦国武将たちの野球から多くのことを学んで成長していきます。

 この物語の面白さは歴史上の人物エピソードが巧みに生かされていることです。
 キャプテンの信長に頭の上がらない秀吉は懐でスパイクを暖めています。
 敵のエースは上杉謙信、キャッチャーは武田信玄の友情バッテリー。
真田幸村は敵の一塁手である兄の真田信之とクロスプレーとなりますが、兄弟は互いに譲り合う始末。
強肩のセンター秀吉は「中国大がえし」で山本勘助をホームで刺します。
9回表には信長の「奥義!天下布武打法」が炸裂!

  それぞれの歴史上の人物がその性格とエピソードをもとに「らしい」ポジションと打順で活躍します。このへんが大人でも楽しめるところです。

この信長率いる桶狭間ファルコンズは
 第1弾『戦国ベースボール 信長の野球』では川中島サンダースと
 第2弾『龍馬がくる!信長VS幕末志士』では幕末レッドスターズと
 第3弾『卑弥呼の挑戦状!信長VS聖徳太子』では古代サンライズと
第4弾『最強コンビ義経と弁慶!信長VS鎌倉将軍』では鎌倉グッドカントリーズと
対戦します(ちなみにわたしは全部読みました)。

  次はどこと対戦?ちょっとワクワクします。

  この本のよさはあえて堅苦しい史実を取り払い、歴史人物に焦点を当ててその魅力的な各人物のエピソードを架空のストーリーの中に生かしているところにあると言えるでしょう。
 私たちはこの奇想天外な「歴史の本」を読んでみて、歴史の面白さとは何なのか?子供たちは歴史のどこに魅力を感じているのか?をもう一度考えてみる必要があるかもしれません。
 
 

2016.04.10(Sun) | 歴史教育雑感 | cm(0) |

歴史人物学習 子供が選んだ重要人物ベスト10発表!

 昨年度教えた6年生2クラスの子供たち一人一人に「日本の歴史にとってなくてはならない重要人物ベスト3」を選ばせました。そして、選ばれた人物に1位は3ポイント、2位は2ポイント、3位は1ポイントを与えて合計し、ベスト10を選出してみました。
 意外な結果が出て驚いています。

1位  昭和天皇(56P)
2位  聖徳太子(29P)
3位  野口英世(27P)
4位  東郷平八郎・卑弥呼(23P)
5位  坂本龍馬・古橋広之進(20P)
6位  吉田茂 (18P)
7位  伊藤博文(17P)
8位  織田信長(16P)
9位  杉田玄白(14P)
10位 徳川家康・伊能忠敬(13P)

 なんと言ってもいちばん驚いたのは、昭和天皇が2位以下を大きく引き離してぶっちぎりで首位になったことです。2位の聖徳太子にダブルスコアの「大勝」です。
 次に驚いたのは3位に野口英世、5位に古橋広之進が入ったことです。この2人を歴史の授業で取り上げてのは今回が初めてだったのですが、子供たちに強い印象を与えたようです。
また、ベスト10の13人中近現代史から7人もの選出があったことも意外でした。
 坂本龍馬や東郷平八郎が上位に来るのはわかるとしても、一見地味な吉田茂、伊藤博文が入ってきたのは驚きです。

 「上位者」の共通点を考えてみたのですが、卑弥呼・信長・家康を除いて授業で対外国とのエピソードを取り上げて学習したところに共通点があるかもしれません。
 取り上げた課題が直接対外国に結びついていたのものとしては、昭和天皇のマッカーサーとの会見、聖徳太子の「日出る処の天子・・・」の手紙、野口英世の黄熱病との戦い、東郷の日本海海戦、古橋の全米水泳選手権出場、伊能忠敬のイギリス人との問答(架空設定)などのエピソードがあります。また、直接ではありませんが課題の背後に対外国との問題が強く意識されていたのは、龍馬の薩長同盟、吉田茂の講和条約締結、伊藤博文の明治憲法作成方針、杉田玄白の解体新書にある「日本」署名などのエピソードです。

対外国の問題を取り上げたエピソード学習が子どもたちの中にあるナショナル・アイデンティティを見つめさせる結果になったのではないか、と推察されます。

2016.04.03(Sun) | 歴史教育雑感 | cm(0) |

歴史教育は主権者教育

 昨日、産経新聞に掲載された長谷川三千子氏の「本当に意味での主権者教育」(平成28年4月1日「正論」)は現場に重要な提起をしている。
 氏があげている主権者教育のポイントは以下の2点である。

 ①主権者教育とは現実の政治運営がいかに難しいものであるかを教えることである。
 ②主権者教育とは自国の主権を自ら守る義務があることを教えることである。
 
 まず①に関連して次の一文の意味は大きい。
「国民主権のもとでは国民は単に支配される者ではない。治められる者であると同時に治める者でもある。これが難しいところなのです。」
 つまり、端的に言って「治める者」の立場に立たせる学習も必要である。
 また②に関連しては次の観点が必要だ。
「国際社会の中で独立を保持し、他国に屈しない「力」を持つということが、「主権」のもう一つの重要な意味です。」
 言われてみれば当たり前のことだが、主権を失えばいくら国民一人一人がよい政治を行おうとしても他国の圧迫・干渉に屈する他はない。
 つまり、自分たちの主権を守るための「防衛」を考えさせる学習が必要である。

 私は本ブログ上で公開している「なってみる日本史」の授業実践は長谷川氏が提起する上記の2点を意識した歴史の授業である。
 主権者教育というとすぐに公民分野が頭に浮かぶが、じつは歴史分野も重要である。歴史上の事件・事案・エピソードは主権者教育の宝庫だと言ってよい。ぜひ、上記の長谷川氏の観点で「カテゴリ」内の「授業・歴史人物学習」からいくつかの授業を読んでみて欲しい。
 なお、これらは同じ授業づくりJAPANのメンバーの授業実践からもを学んで作ったものであり、共同研究の成果でもある。
 
 

2016.04.02(Sat) | 歴史教育雑感 | cm(0) |

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