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 「本物」の歴史の授業を創るための考え方やアイデアを紹介します。明日を担う賢い日本人を育てるための歴史教育ブログです。

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三人の武将 信長・秀吉・家康(2)

 導入の1時間目である。
 日時とタイトル「三人の武将」を板書した後、ワークシートを配布する。

<ワークシート①・1ページ目  ウォーミングアップ>
 下の①~⑨の中で今の日本にあてはまるものに○をつけましょう。
①許可をえればだれでも自由に商売をしてよい。
②同じく許可をえれば好きなところにお店を出すことができる。
③税金は政府しか取らない。政府以外の者が勝手に税金を取ってはいけない。
④税金は国民から公平に取る。脱税は許さない。
⑤農業に専念したい人は農業の仕事をがんばっていてよい。
⑥自衛隊に専念したい人は自衛隊の仕事をがんばっていてよい。
⑦家の中にマシンガンやバズーカ砲などの武器を隠し持っていてはいけない。     
⑧暴力や泥棒を厳しくとりしまって安全で住みよい町にする。            
⑨宗教を広めるのはいいが政治に口出しをしてはいけない。政教分離を守る。

 
 挙手させて反応を見る程度でよい。要はここにある9項目は現代の日本社会では常識的なルールであることを確認する。

<ワークシート②・2ページ目  三人の武将について学習しよう>
 ①~⑨は今の日本では当たり前のことですが、これらを考えて初めて実行したのはみなさんも知っている戦国時代の三人の武将なのです。         

織田信長(おだ のぶなが)                           
豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)                         
徳川家康(とくがわ いえやす)

 3人の性格をあらわした有名な川柳があります。それぞれだれのことか知っていますか?

①鳴かぬなら殺してしまえホトトギス    (        )
②鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス  (        )
③鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス   (        )

※これは本人が実際に詠んだ句ではありません。                   
 鳴かないホトトギスを三人の天下人がどうするのか、をのちの江戸時代の人が想像して読んだ川柳です。江戸時代後期の平戸藩主・松浦清の随筆『甲子夜話(かっしよわ)』に書かれています。                             三人の性格を言い表している句として有名ですが、ほんとうにこのとおりの性格なのでしょうか?これから3人の武将を調べながら考えてみてください。  
       

 3人を紹介する時には肖像画を見せながら名前と一致させる。            
 現代の日本では常識になっていることが、じつは3人の武将が実行したものであると知ることで、現代と戦国時代のつながりを意識させる。これで自分と戦国時代の武将の距離がぐんと近くなる。
 また、あのホトトギス川柳をここで扱う。3人の性格にあえて疑問符を付けておくことでこの後の学習の興味・関心を広げたい。

<ワークシート③・2~3ページ目  戦国時代とは?天下とは?>
 室町幕府の力が弱まると、日本各地で戦国大名があらわれ、戦乱の続く時代になりました。
 戦国時代は実力でのし上がる時代でした。位が下であっても上の者を打ち倒して家来と殿様の関係が逆転することもありました。これを「下剋上」(げこくじょう)といいます。
 武将の中には「京の都へのぼり、天下を取って日本全国を統一したい」と考える者もいました。この天下統一に近づいた者・成功した者は、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人だけです。他の武将に比べてこの3人は抜きんでた実力をもっていたといえるでしょう。
 「天下」とはどんな意味でしょうか?           
 信長が使った印鑑に「天下布武」という言葉があります。
これは「武」によっていくさを終わらせ、続いていくさを 防止し、穏やかで豊かな国をつくる、という意味です。

天下布武印

                          
 戦国地図                  
戦国時代地図
 
 戦国地図を見せることで群雄割拠のイメージを持たせる。なお、ここで肝要なのは「天下」の意味である。3人の武将たちはなぜ「天下」の統一をめざしたのか?たんに個人の欲のためにめざしたのではない。そこには広大な地域を治めるリーダーとしての自覚があったはずである。「天下」の意味をしっかり教えたい。信長の印も紹介する。

<ワークシート④ 「長篠合戦図屏風」を見て戦国の合戦を調べましょう>
 戦国時代の合戦のようすを調べてみましょう。教科書の絵をよく見て、以下の課題にチャレンジしてみてください。
①織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人を探しましょう。見つけたら○で囲んでください。
②どんな武器が描かれていますか?箇条書きで書き出しましょう。
③その他気づいたことがあれば書き出してみましょう。

 
 長篠合戦の屏風絵は教科書や資料集に載せられている。               
 ①の課題には途中でヒントを与えてもよい。
ヒント1:織田信長は「黒いマスク」の馬印近くにいます。
ヒント2:豊臣秀吉は「逆さまのひょうたん」の馬印の近くにいます。
ヒント3:徳川家康は「金色のせんす」の馬印の近くにいます。
 ②の課題はこの後の信長や秀吉の学習の伏線になる。信長は大量の鉄砲=自由経済重視の政策、秀吉は刀狩令の学習につながる。
  ③の課題は授業の残り時間を勘案しながら取り組ませる。
なお、いわゆる3段撃ちは最近の研究成果によれば「ありえない」そうである。また、馬に乗ったまま突撃するような武田騎馬隊も存在しなかったらしい。このへんはさらなる教材研究が必要だが、私の授業では取り上げていない。

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2015.01.05(Mon) | 室町・戦国 | cm(0) |

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