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 「本物」の歴史の授業を創るための考え方やアイデアを紹介します。明日を担う賢い日本人を育てるための歴史教育ブログです。

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歴史教育ノ道標96問題解決学習③

【歴史教育ノ道標96問題解決学習③】
日本社会科教育学会編『新版社会科教育事典』(ぎょうせいp220~221)の検討の最終回です。
 この項目の執筆者である藤井千春氏は次のような「理想的な」問題解決学習の展開を例として示しています。

*体験活動(見学・調査・インタビュー・制作など)を行う→身近な社会生活について調査する→人々の願いや実現への取り組みを明らかにする課題を設定する→情報を収集し疑問をもつ→疑問を問題にする→必然性のある学習活動を展開する

この展開は小3や小4の身近な地域学習にはピッタリです。小5の産業学習もこの展開がベターでしょう。小6や中学の歴史分野はどうでしょう?例えば、年間に1回ぐらいはその学校の地域歴史教材を取り上げて学習するのにこの展開は大いにありでしょう。ぜひ取り組みたい学習です。しかし歴史学習の内容は多岐に渡ります。縄文から始まって戦後までをすべてこの展開でやるというのはあまり現実的ではありません。

さらに藤井氏は「「問題」に正解があるわけではない」と言っています。そして「「問題」の本質的な役割は、子どもたちに調べ直し、考え直しを迫ること、すなわち子どもたちに新たな事実やそれらの関連に気付かせ、新たな見方・考え方を育成する方向に学習活動を再発信させることである」と述べています。
藤井氏は「問題」の「本質的な役割」を的確に指摘しています。「新たな見方・考え方」の育成です。歴史人物になってみる=シュミレーションするということは自分以外の視点をもって歴史事象を検討することなのです。現代に生きる自分以外の見方・考え方を手に入れることは、まさに「新たな見方・考え方」なのです。

 ここまで藤井千春氏が執筆した「問題解決学習」を検討してきました。
 私の歴史学習を「理想的な」問題解決学習の展開をもとに見てみれば物足りなさを感じるかもしれませんがそれは仕方ありません。現実の学校における歴史学習の宿命です。
 しかし、本質的な点から見てみれば問題解決学習の一つの形態であることは間違いないのです。大事なことは問題解決学習の「見かけ」ではなく「本質」です。
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2019.06.09(Sun) | 歴史教育ノ道標 | cm(0) |

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